リフォーム費用相場って?部分別相場やポイントを解説!

公開日:2024/01/31   最終更新日:2024/04/11
リフォーム

住宅には寿命がありますが、定期的なメンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。リフォームの時期はケースバイケースですが、築10年以降が目安とされています。

水まわりの設備に不具合が生じたら、外壁や内装についても見直してみると良いでしょう。リフォーム工事で失敗しないためには、相場を把握しておくことが大切です。そこで今回は、リフォーム工事の費用相場やポイントについて、解説していきます。

リフォーム工事の費用について

リフォーム工事を依頼する際には、料金が決まる仕組みや相場を把握することが大切です。料金体系を理解することで、費用をかけるべき部分と抑えられる部分を判断できるようになります。

また、リフォーム工事にはある程度の相場が決まっています。あくまでも参考価格ではありますが、見積もりを確認する際に役に立ちます。

リフォーム業者の中には悪徳業者も存在しており、法外な工事費用を請求してくるケースがあります。しかし、リフォーム工事の相場について知識を身につけることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

さらに、施工内容についても理解することをおすすめします。リフォーム工事にはさまざまな施工方法がありますが、基礎知識を身につけることで、業者の選定がしやすくなります。

リフォーム工事には定価が決まっていないため、業者のさじ加減で費用が大きく異なるものです。しかし、費用を抑えるためのポイントを理解することで、無駄な出費を最小限に抑えられることでしょう。

リフォーム費用の3つのポイント

リフォーム工事は、3つの要素で費用が決まってきます。それぞれ詳しく解説します。

建物の種類

リフォーム工事は、建物の種類によって費用に差が生じます。たとえ同じ工事内容であっても、一戸建てもしくは集合住宅では費用が異なるので、注意が必要です。

たとえば、内装や外装のすべてを根本的に作り直すフルリフォームの場合、集合住宅では300万円から1000万円ほどですが、一戸建てでは500万円から2000万円が相場とされています。

なぜなら、マンションやアパートなどの集合住宅では、近隣の部屋との兼ね合いや管理規約などの制約が設けられているからです。

集合住宅では大掛かりなリフォームが難しい側面があるため、費用が抑えられる傾向にあります。

一方、一戸建てでは集合住宅のような規約が設けられていないため、構造上の問題をのみをクリアすることで、大掛かりな工事を行うことができます。その分費用はかかりますが、一戸建てでは新築同然のリフォームも実現可能です。

施工箇所

リフォーム工事には、施工箇所によってある程度の費用相場が決まっています。たとえば外装のリフォームを行う場合、100万円ほどが相場とされています。

外装工事は施工範囲が広く、足場の組立・解体などが必要とされるため、費用が高額になりやすい傾向にあります。一方、内装工事の場合は、範囲が小さく、足場などの用意が必要ないため、コストを抑えられます。

ただし、内装工事と一口に言っても、水まわりや床、壁など、さまざまな施工箇所があります。どこを工事するかによって、費用は異なります。

内装リフォームには、大きく分けて「洋室・和室などの小さな空間」「リビング・ダイニングなどの広い空間」「キッチン・浴室・トイレなどの水まわり」の3か所があります。

その中でも、リビング・ダイニングなどの広い空間や水まわりのリフォームは、高額になりやすい箇所です。基本的には、広い空間や配管の多い箇所のリフォームには、費用がかさみやすいと考えておいて良いでしょう。

工事内容

リフォーム工事においては、工事内容によっても費用に違いがあります。リフォーム工事には、フルリフォームと部分リフォームの2種類が存在します。

フルリフォームと部分リフォームでは、施工期間や作業量に違いがあるため、費用にも影響します。たとえば、キッチンやトイレの取り換えや壁や床の張替えなど、部分的な工事内容であれば、比較的コストを抑えられます。

しかし、部屋の間取り変更などの大掛かりな工事の場合、壁をくりぬいたり、新設したりといった作業が発生するため、費用が高くなりやすいです。場合によっては、水まわりの配置変更や電気工事などの作業を伴うこともあるため、さらに費用が発生するかもしれません。

また、築年数が古い住宅で依頼することの多い耐震リフォームについては、トータルで100万円以上かかることもあります。

部分別費用相場

リフォーム工事の部分別の費用相場について解説します。

リビングのリフォーム

リビングのリフォームには、内装のみのシンプルな工事から間取り変更などの大掛かりな工事まで存在します。クロスなどの内装リフォームのみの場合は、㎡あたり8,000円~15,000円ほどとされています。

10畳の部屋の場合、平均相場は45,000円ほどです。一方、間取り変更などを行う場合には、100万円~300万円ほど必要になります。

ダイニングのリフォーム

ダイニングのリフォームは、工事内容がクロスの張替えや床材変更などであれば、50万円以内で収まることがほとんどです。ただし、壁材や床材のグレードによっては、高くつくこともあります。

また、隣接するリビングやキッチンなどの間仕切りを撤去したい場合には、100万円以上かかるケースもあります。

洋室・和室のリフォーム

和室をフローリングに変更する場合には、6~8畳で9~35万円ほどかかります。同じく6~8畳の壁や天井のクロスを張り替える場合には、10~20万円ほどが相場とされています。

そのため、和室全体を洋室に変更する場合には、50万円かかると考えられます。一方、和室の畳を交換する場合には、20万円以内で収まるケースがほとんどです。また、リビングの一角に和室を設置する場合には、20~60万円ほどかかります。

外壁・屋根のリフォーム

外壁や屋根塗装は、使用する塗料によって費用に大きく差が出ます。安い塗料の場合、1坪あたり12,000円からありますが、グレードが高く耐久性に優れた塗料の場合は、1坪あたり20,000円を超えるものもあります。

一見すると高額に思えますが、長期的に見るとグレードの高い塗料の方が長持ちするため、コストパフォーマンスが高いと言えます。塗料選びの際には出し惜しみすることなく、慎重に最適なものを選択しましょう。

水まわりのリフォーム

水まわりのリフォームには、大きく分けてキッチンと浴室、トイレの3か所があります。キッチンリフォームの場合、工事内容にもよりますが、相場は50万円~250万円ほどです。

具体的には、ガラストップコンロの新装は11万円~15万円、食洗器の後付けは15万円~20万円ほどかかります。

I型システムキッチンやL形システムキッチンを導入する場合には、本体価格だけでなく取付工事が必要となるため、最低でも60万円ほどはかかると考えておきましょう。

浴室のリフォームの場合は、50万円~100万円が相場とされています。ただし、古いユニットバスを新しいものに交換するなどの場合には、150万円ほどかかるケースもあります。

また、トイレのリフォームの場合、種類によっても異なりますが、20万円~50万円が相場と言われています。

タンクレストイレや自動洗浄機能付きトイレなどのハイグレードな便器に交換する場合には、50万円ほどかかりますが、フルコースで工事したとしても100万円を超えることはほとんどありません。

まとめ

今回は、リフォーム工事の費用相場について解説しました。リフォーム工事には定価が決まっていないため、建物の種類や工事内容によって費用が大きく異なります。

また、同じ内容の工事であっても、業者によって見積もりの金額には差があるため、ある程度の相場を把握しておくことが大切です。

業者によっては法外な価格を提示してくるところもありますが、施工箇所ごとの費用相場や料金の仕組みを理解しておくことで、未然にトラブルを防ぐことができます。

リフォーム工事には、大きく分けて「フルリフォーム」と「部分リフォーム」の2種類ありますが、大掛かりな工事はその分費用もかかるので注意が必要です。本記事が参考になれば幸いです。

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