リノリウムって何?リフォームで人気の「リノリウム」の魅力とは

公開日:2022/08/15  最終更新日:2022/08/25

リノリウムって何?

リフォームの話題のなかで「リノリウム」という言葉が出てくることが少ないかと思います。何かの施工技術?と不思議に思う方もいるでしょう。実はリノリウムは、リフォームにかかせない建材なのです。それでは、どのような建材で何に使っているものなのか、今回の記事でご紹介していきましょう。

リノリウムってどんな素材?

リノリウムは主原料となる亜麻仁油に石灰岩やコルク粉、天然色素を混ぜ合わせた植物性の天然成分でできた建材です。主に床の材料として使われることが多いですが、家具の仕上げ材での使用されることが多くなっています。

クッションフロアとの違い

クッションフロアは塩化ビニル樹脂で作られており、クッション性に富んだ床の材料です。とくに水に強いためトイレや洗面所などの、水回りの床の材料として使われています。

リノリウムよりも安く手に入れられ、低コストでデザインも可愛いものも多いです。クッションフロアには、滑り止め・消臭効果も期待されていると同時に、優れた耐久性を持っています。

塩ビタイルとの違い

塩ビタイルとはポリ塩化ビニルで作られ、表面は硬く傷に強いことが特徴的です。リアルな木目などのデザインがプリント加工されています。また、デザインの豊富さや安価で手に入り加工もしやすいことから、DIYでも活用されているのです。

リノリウムはなぜ今注目を集めているのか

自然の環境を大事にしている昨今では、リノリウムが今注目を集めています。注目される理由をご紹介していきます。

環境を考えている

リノリウムの主な天然素材は、リサイクルを行って活用するケースが多く、天然素材に強度を持たせて、建材の寿命を最大で40年にまで引き上げることが可能です。

つまり、リノリウムを使用した建材は丁寧に使用するだけ、最大寿命まで使用することができるでしょう。

対策目線

昨今の環境を配慮した活動から、リノリウムは注目を集めるようになりました。リノリウムは、製造の段階でも自然に配慮しているため、クリーンエネルギーにこだわり、処分時は注意を払っています。

さらには抗菌作用も期待されていることから、ハウスダストや感染対策としても注目されているのです。人体にも環境にも優しいのがリノリウムでしょう。

リノリウムを採用するメリット・デメリット

天然素材を使ったリノリウムを採用することで、どのようなメリットやデメリットがあるのか、ご紹介していきます。

清潔感の保ちやすさ

リノリウムは清潔感が保ちやすい建材のため、掃除の頻度が低くても大丈夫です。仮に、着色料を使った飲料や食べ物が落ちても、軽く拭くだけで済み、変わらない清潔さを保てます。

また、静電気が発生しにくいため、ハウスダストの発生が少ないのです。掃除の際に舞い上がるホコリで、喘息持ちやアレルギー体質の方が不安になることもなく、家では裸足で過ごしたい方にとっても、自然体に過ごせるというのはメリットと言えるでしょう。

耐火性・耐久性が共に高い

リノリウムの耐久性は最大で40年です。自然素材のため、ほかの素材よりも非常に長い寿命です。前述のクッションフロアやタイルは、約10年で畳は約20年です。リノリウムは傷もつきにくいため、家具の重みから、凹んだりすることもありません。

また、床材の使用理由として、リノリウムは高い耐火性能を持つため、選ばれています。耐火性能を持っているリノリウムは、火を扱うキッチンなどに使用することができることも、メリットでしょう。

価格が高い

天然素材で作られているリノリウムは、ほかの床材と比べると価格が高いです。高い分、メリットはありますが、扱っている業者が少ないことがデメリットであるでしょう。

リフォームでリノリウムを検討している場合は、依頼先の業者が取り扱っているか、しっかりと情報を集めることが重要です。また、業者に施工の有無をあわせて確認することをおすすめします。

アルカリ性と紫外線には注意

主に木材の使用を中心としたリノリウムは、アルカリ性に弱い原料がなかに含まれているのです。洗剤などのアルカリ性を使うことができません。使った際は寿命が縮まってしまうでしょう。

仮にアルカリ性で掃除などを行ってしまった場合は、傷んだり変色したりするというデメリットがあります。

また、リノリウムはとくに、紫外線の影響を受けやすいこともデメリットの1つです。

せっかくのデザインが傷ついてしまうので、リノリウムは寝室や日が当たらない場所で活用するといいでしょう。劣化させないためにも、リノリウムを用いる場合は、紫外線対策が必須と言えます。

まとめ

なかなか聞き慣れないリノリウムという言葉でしたが、昨今の環境に配慮された素材でオーガニックな家も可能と言えます。また、抗菌作用が期待されることも、今のコロナ禍時代で不安に感じる方にとっては、朗報でしょう。

デメリットの部分は、気を付ける意識を持つことでうまく付き合って行けるでしょう。今回の記事がご参考になると幸いです。

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