リフォームする前に住宅診断は必要?リフォーム前にやるべきこととは

公開日:2022/04/15  最終更新日:2022/05/17

不動産を購入する際に行うことが多い住宅診断ですが、リフォームする前に行うこともメリットやデメリットはあるのでしょうか。本記事では住宅診断とは何か、住宅診断のメリット・デメリット、住宅診断の注意点などを解説します。リフォームをしたいと考えている方の参考になれば幸いです。

リフォーム前に住宅診断するメリット・デメリット

リフォーム前に住宅診断を行う理由はあるのでしょうか。メリット・デメリットを紹介する前にまずは住宅診断とは何かを解説します。

住宅診断とは

住宅診断は未だに普及が進んでいないのが現状です。ここではメリット・デメリットを紹介する前に住宅診断とは何かを説明します。

住宅診断とは、英語でホームインスペクション(home inspection)とも呼ばれており、住宅の状態を調査・点検・報告を行うことを指します。

住宅診断は売主側にも買主側にも有利になってはいけないため、ホームインスペクター(住宅診断士)は中立的な立場を取る必要があり、第三者機関に依頼するのが通例です。住宅診断では主に以下の内容を調査します。

・住宅の老朽化度合い

・改修工事が必要な部分の説明

・施工不良や欠陥の有無

住宅診断は売主買主にもメリットですし、リフォームする前に行っておくことで、必要な工事の内容が分かります。

住宅診断のメリット

リフォーム前に住宅診断を行うことで、改修工事をすると良い箇所が分かったり、見た目にごまかされず補強・補修ができたりします。また、リフォームはまとめて行うと費用を抑えられるため、住宅診断をすることで効率的にリフォームできるでしょう。

住宅診断のデメリット

住宅診断を行うデメリットとして、検査に費用がかかることが挙げられます。検査費用は業者によってさまざまですが、費用相場は一戸建てでおよそ57万円とされています。またリフォームのみではなく「中古物件購入+リフォーム」の場合に、無料で住宅診断を行っている業者もあります。

また住宅診断では、建物全ての瑕疵を見つけられるわけではありません。「既存住宅インスペクション・ガイドライン」には以下のような条件で調査を行うと定められています。

・現場で足場を組むことなく、通常の手段で点検できる範囲

・屋根裏や床下については点検窓があり、目視可能な範囲

・共同住宅については、専有部分および、専有しているバルコニーなどから目視できる範囲

上記のように住宅診断は目視可能な範囲のみしか検査を行わないため、全てを検査できるとは限らないのです。

住宅診断の費用や注意点

住宅診断にかかる費用は、一戸建てかマンションかによって変わるほか、検査の種類によっても変動します。マンションよりも一戸建てのほうが検査箇所も多く、自然と費用も高くなるのが一般的です。参考までに、一戸建ての住宅診断の費用相場としては、目視でできる範囲での調査で57万円、目視で判断できない詳細検査で612万円がおおよその目安となっています。

また、住宅診断をする際、注意すべきこともあります。具体的には

・住宅診断ではすべての瑕疵を発見できるわけではない

・住宅診断の結果次第で、リフォーム内容を組み替える必要がある

・中古一戸建て住宅診断を利用した場合は、必要ない

などが挙げられます。

住宅診断以外でリフォーム前にやるべきこととは

住宅診断以外にもリフォーム前に行っておくと良いことがあります。ここからは住宅診断以外に行っておくと良いものを紹介します。

リフォーム・工事期間を確認しておく

まずはリフォームが始まる前にリフォーム期間の確認をしましょう。リフォーム期間を確認しておかないと、「仮住居が必要か」「近所の住民にどう説明するのか」が不明瞭なまま工事を開始することになります。

リフォーム中の住居の確保

リフォームが長引く場合には、仮住まいを用意する必要があります。仮住まいには引っ越しの準備や費用、駐車場のレンタル、ガスやインターネット回線の契約など準備すべきものが多くあります。リフォームを行う前に郵便物の配送先の変更や住所に基づいた利用サービスなどの一時停止手続きも行っておきましょう。

水回りのリフォーム工事には注意が必要

水回りは人間が生活するうえで必要不可欠なもの。水回りのリフォームを行う場合には、使えない期間を確認しておきましょう。またお風呂などは近くの入浴施設を借りられますが、トイレは毎日借りるわけには行かないので、必要な方は仮設トイレをレンタルすると良いでしょう。

近所への挨拶

リフォームは近隣住民とのトラブルが発生しやすい工事です。リフォーム期間や開始日・終了日、業者の車停車場所、緊急連絡先などを伝え、何か差し入れをもって挨拶を行うと好印象でしょう。業者が行ってくれる場合もありますが、依頼者側も直接あいさつに行くのがマナーといえます。

 

今回はリフォーム前に住宅診断を行う理由や住宅診断のメリット・デメリットについて解説しました。リフォーム前に住宅診断を行うことで早急に直した方が良い瑕疵や、不具合などが見つかるかもしれません。後から「ここを直しておけばよかった」とならないよう、リフォーム前に住宅診断を行うことをおすすめします。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

住宅には寿命がありますが、定期的なメンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。リフォームの時期はケースバイケースですが、築10年以降が目安とされています。 水まわりの設備に不具合が
続きを読む
家のリフォームを決めたはいいものの、リフォームローンをどう選べばよいかわからないという方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は、選ぶ際の種類や選び方について紹介します。この記事では、予算、
続きを読む
リフォームにも補助金がある支給の条件について解説します。住宅改修やエネルギー効率向上など、さまざまな目的に補助金が活用できます。この記事では、補助金の種類や申請方法、注意点などを詳しく解説し
続きを読む
リフォーム関連コラム