愛猫のためのリフォームのコツ!習性を押さえて家を改修しよう

公開日:2024/11/15  

猫との暮らしをより快適にするためには、住まいのリフォームが大切です。 猫は爪とぎや上下運動などの習性があるため、一般的な住宅を作る時とリフォームのコツは異なります。猫に優しい環境を作り、猫も飼い主もストレスフリーな生活を送りましょう。本記事では、猫と暮らすためのリフォームのポイントを詳しく紹介します。

猫リフォームのコツ①内装の最適化

床や壁、柱などの内装リフォームは、猫との生活において非常に重要です。爪とぎや毛の掃除を考慮し、適切な床材を選びましょう。

床は脚や爪を傷めないものにする

猫におすすめの床材は、クッションフロアです。フローリングは清掃がしやすく、見た目も美しいですが、爪とぎによる傷がつきやすいという欠点があります。一方のクッションフロアは柔らかく、足腰に優しいため、高齢猫にも適しています。しかし、毛の掃除には手間がかかりがちです。必要に応じ、自分が好きなタイプの床材を選んでください。

なお、猫が走り回っても滑らないようにするため、床材は滑り止めタイプにするのが鉄則です。ラグやカーペットを部分的に敷き、滑らないよう工夫してあげましょう。

壁は爪とぎができないよう工夫する

壁を爪とぎされると、見た目が悪くなるだけでなく建材の劣化も進むため、対策が必要です。以下の方法を試してみてください。

まず、壁をペット用クロスにリフォームすると、猫が爪を研ぐのを防げます。ペット用クロスは耐久性があり、爪のダメージを受けにくい素材です。壁に腰壁を設置するのも効果的です。腰壁は低い位置にあるため、猫が爪を研ぎたがる部分を覆うことができます。特に、木材やタイルの腰壁は見た目もおしゃれでおすすめです。

また、キッチンや洗面台など、特に水回りの壁をタイルにするのも有効です。タイルは硬くて爪が引っかかりにくいので、猫が爪を研ぎたがらなくなります。猫にとって爪とぎは本能的な行動であり、ストレス解消やマーキングの役割があります。そのため、爪を研がれて困る場所とそうでない場所の区別をはっきりさせることが大切です。猫が気に入る爪とぎ器を提供することで、壁での爪とぎを防ぎ、人間も猫も快適に過ごせる環境を作りましょう。

柱や壁に爪とぎなどを設置してストレスを解消させる

猫を飼育している方に人気のリフォームとして、柱や壁に爪とぎを設置するものがあります。猫がよく行き来するキャットタワー付近の柱や壁に、麻縄などを巻き付ける爪とぎの作成が一般的です。壁に市販の爪とぎを設置するための金具を設置し、そこに交換式の商品を取り付ける方法もあります。

インテリアを損なわないようにしつつ、機能性やコスパも考えて爪とぎの設置場所をリフォームで工夫してはいかがでしょうか。

猫リフォームのコツ②猫用遊具の設置

猫は高い場所を好む習性があります。リフォームの際にはキャットウォークやキャットタワーを設置し、快適な環境を実現するのがおすすめです。

キャットウォークの設計

猫は高い場所を好み、上下運動する習性があります。梁や壁に猫が歩けるキャットウォークを作ってあげると喜ぶでしょう。設置する際には安全性を第一に考慮し、しっかりと固定することが重要です。猫が快適に歩けるように幅広の木材を選び、クッションなどを敷くとよいでしょう。猫が好きな窓の近くにある壁部分にキャットウォークを作るのも、外の景色を楽しむこともできるためおすすめです。

キャットタワーの配置

キャットタワーは、猫が登ったり隠れたりできる遊具です。リビングや寝室など、猫がよく過ごす場所に設置するのをおすすめします。キャットタワーは市販品を購入することもできます。

しかし、リフォームによる設置なら、家のインテリアと調和したおしゃれなデザインにしやすいでしょう。キャットタワーの素材や高さは、猫の好みに合わせて選んでください。猫の体格や年齢、種類などをリフォーム担当者に伝えると、スムーズに施工ができます。

猫リフォームのコツ③トイレと収納のスペース

猫は清潔なトイレを好む生き物です。静かな場所でトイレをすることを好むため、専用の設置スペースをリフォームで作りましょう。猫グッズを収納するためのスペースを、リフォームで作成するのもおすすめです。

猫用トイレの配置スペース

猫用トイレは、静かで落ち着いた場所に配置することが大切です。リフォームの際には、複数のトイレを設置できるスペースを確保しましょう。洗面台の下や人間用トイレの下などの水回りにスペースを作れば、掃除が楽になります。トイレの周囲には掃除がしやすい床材を使用するのもおすすめです。

なお、トイレの数は猫の頭数+1が理想とされています。猫の頭数を考えて、トイレスペースを作りましょう。猫のトイレは、ペットのなかでは比較的臭いがきついといわれています。必要に応じ、空気清浄機などの消臭機材を置く場所の設置も考えてみてください。

猫用グッズの収納スペース

リフォームの際には、猫用グッズを収納する専用のスペースを設けましょう。日常的に使用するアイテムをまとめて収納できる棚や収納ボックスを設置すれば整理整頓がしやすくなります。キャットフードやおもちゃ、ブラシなどをまとめて収納する、パントリーを作るプランがリフォームでは人気です

洗濯機の近くに猫用タオルやベッドカバーを収納できるスペースを確保するリフォームをすれば、洗濯もスムーズにおこなえます。収納スペースが少なく猫用品を納める場所がわからない時には、デッドスペースの活用も考えましょう。柱と壁の隙間や梁が出ている箇所などに棚を設置し、そこに猫用品を置くのがおすすめです。

まとめ

猫と共に快適に暮らすためには、住まいのリフォームが重要です。床材の選び方やキャットウォークの設置、トイレの配置、収納や掃除の工夫などをリフォームで実現しましょう。多岐にわたるポイントを押さえてリフォームをおこなうことで、猫に優しい住環境を実現できます。家族全員が快適に過ごせるよう、猫の視点を取り入れたリフォームを考えてみてください。

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