自宅の断熱性能を高めたい!リフォームで何とかなるものなの?

公開日:2022/07/15   最終更新日:2024/04/23


古い住宅は断熱性能が充分でないことが多いため、家の中の暑さや寒さに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実はこの断熱性能は、リフォームで改善できるのです。この記事では、自宅の断熱リフォームの方法やメリットについて紹介しているので、住まいの断熱性能を高めたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

断熱リフォームをするメリット

断熱リフォームをすると、季節を通して快適な住み心地を実現できます。具体的にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

夏は涼しく冬は暖かく過ごせる

断熱リフォームにより断熱性を高めると、外気温の影響を受けにくくなります。そのため、夏は涼しく、冬は暖かいという快適な室内環境で過ごせるようになるでしょう。夏の熱気や冬の冷気が家の中に入ることを防ぎ、空調でつくり出した快適な空気を外に逃がさない高断熱の家は、最小限の空調エネルギーで一年中快適な室内環境を実現できるのが特徴です。また、家全体を適温に保つことができるので、温度差による冬場のヒートショックも防ぎ、健康的な暮らしにつながります。

光熱費が抑えられる

高い断熱性をもつ住まいは、最低限の冷暖房の使用で快適な環境をつくることができます。そのため、冷暖房の効率が高まり、光熱費の大きな節約につながります。無断熱の古い家を現在の省エネ基準レベルまで高めた断熱性にすると、エネルギー節約率は約5割にもなるのです。電気代に換算すると、年間で約8万円も節約できます。

結露によるカビの発生を防げる

結露による湿気はカビやダニを発生させ、アレルギーや喘息を引き起こす原因となります。しかし、温度差が少ない環境を保つ高断熱の家では、こうした結露の発生を抑えることができるのです。カビによる建材の腐食なども防ぐことができるため、住む人にとっても家にとっても大きなメリットとなるでしょう。

断熱リフォームの方法

断熱性能を高めるためのリフォームにはどのような方法があるのでしょうか。

壁の断熱

壁や屋根の断熱リフォームには、断熱材を使用します。工法や施工面積によって異なりますが、壁全体を断熱化する場合、工事総額は80~350万円ほどになるでしょう。工期は2週間~1か月と幅があり、外側から施工する場合は天候によって工事が長引く可能性もあるので注意が必要です。

天井の断熱

天井から暑さや寒さを感じる家の場合は、天井裏を断熱リフォームするのがおすすめです。天井裏に断熱材を敷き詰める施工で2~4日と短い工期で完成します。一戸建てで20㎡ほどの天井だと8~16万円で断熱リフォーム可能。しかし、天井をはがしての工事が必要になる場合は20万円以上費用が高くなることもあるので、しっかり工法を確認しましょう。

床下の断熱

フローリングや畳などの床からの冷気が気になる家には、床下断熱がよいでしょう。床下の断熱リフォームでも断熱材を利用しますが、一戸建ての場合は床材をはがすことなく施工が可能な場合が多く、1~2日で完了します。床材が劣化している場合には一緒に張り替えを行うのもおすすめです。

窓の断熱

家の断熱効率をもっとも下げるのが窓であるといわれています。窓ガラスを断熱性の高いものに変更したり、内窓を設置したりすることで断熱性能を高められるのです。たとえば内窓を設置する場合は1か所につき8~15万円、工期も1~2日で断熱リフォームできます。

外装・屋根の断熱

家の外から断熱性を高めるには、断熱塗料を用いて外壁塗装や屋根塗装を行う、という方法があります。断熱・遮熱のほかにも遮音効果などさまざまな機能を持つ断熱塗料は、断熱材に比べてやや価格が高い傾向にあるのです。工期の目安は1~4週間ほどになります。

工事費用を抑えるコツ

断熱リフォームは予算に合わせて最適な方法を選ぶことができるので、まずはリフォーム会社に相談してみるとよいでしょう。リフォーム費用を抑えるためには、以下のようなポイントがあります。

解体を少なくする

リフォームにかかる費用は、解体工事をともなうかどうかで大きく変わります。たとえば床断熱なら、床をはがさずに床下に潜り込んで施工できるかを確認してみましょう。また、天井断熱は解体をせずに施工可能な場合が多いので、リフォームにかけられる予算が少ない場合は天井断熱だけを行うという方法もあります。

サッシ交換ではなく内窓の追加にする

窓部分の断熱では、サッシ交換だと費用が高くなりますが、内窓を追加する工事ならば既存のサッシに手をつけずに済むので工事費は安くなります。窓が二重になることで開閉の手間は増えますが、断熱効果は複層ガラスと同等に高まるので、検討してみるとよいでしょう。

まとめ

古い家でも断熱リフォームをすることによって各段に住み心地がよくなります。家の断熱性を高めたい方は、ぜひ断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。断熱リフォームは、住まいの築年数や断熱状態によって必要な部分を見極める必要があり、非常に高い精度が必要とされる緻密な工事です。そのため、断熱リフォームの実績が豊富な信頼のおける会社を選ぶと安心でしょう。

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