換気リフォームって必要?換気をよくするメリットとは
近年のコロナ感染だけではなく、従来の感染予防対策の1つとして換気をすることが挙げられます。窓を開けていればいいのでしょう?と考えているとしたら大きな間違いです。人だけではなく、家のための換気をすることはとても大切です。今回は、換気のリフォームが必要な理由を記載しますので、ぜひ参考にしてください。
換気リフォームはなぜ必要?
従来の窓を開けるだけでは、家全体まで風が通らないことが現状です。1日中窓を開けておくだけでも違いますが、室内全体に風が通らなければ、それは換気とは言いません。また、1番の理由は換気を義務付けられているため、換気リフォームは必要です。
必要な換気量とは
窓を開けて外からの空気を取り入れる換気。しかし、その必要な換気量と言われると、どのくらいのものなのか、わかりませんよね。換気の量やタイミングも含めて説明していきましょう。
二酸化炭素が溜まる
必要な換気量とは、室内の空気を衛生的に保つための最低限の換気を行う空気の量のことです。室内で呼吸することにより、二酸化炭素が溜まります。正しい換気が行われていない室内で、人が呼吸すると二酸化炭素は溜まっていく一方でしょう。濃度が高まった二酸化炭素を最小値まで下げた数値が、必要換気量です。建築基準法で定められているため、四人加増を想定した戸建ての場合、1時間に1回は換気を行わなければなりません。
換気のタイミング
換気の習慣は大事ですが、室内にいる人数によって換気の時間や回数は変わってきます。二酸化炭素濃度測定器で、二酸化炭素濃度の数値が1,000ppm以下に抑える換気が室内の二酸化炭素の濃度を最小値にしてくれるでしょう。
リフォームするなら24時間換気システムがおすすめ?
住宅には義務化されることになった24時間の換気システム。住宅において重要性が増しています。24時間換気システムがなぜ、おすすめされるのかご紹介しましょう。
気密性の高い家の換気は必須
義務付けられた理由の1つに、住宅の気密性の高さが関係しているのです。昔は木造住宅が主流であったために、自然に呼吸をする木材の住宅は換気を重視していませんでした。鉄筋コンクリート造が多くなった現在では、気密性が高くなっているため、使用している建材から、化学物質やハウスダストが家の中に留まってしまいます。また、シックハウス症候群というものがあるのをご存知ですか?
原因は、建材や家具の加工製品に含まれている化学物資による有害なガスによるものなのです。有害なガスは気温が高くなるに比例して、発散量が増加します。よって、気密性の高い室内の換気を必須とすることでシックハウス症候群の発症を抑え、心身を守ることができるのです。また、カビのほかにダニなどによるシックハウス症候群の発症もありますので、より気密性のある室内の換気は必須と言えましょう。
結露防止
気密性が高いと外気温と室内の温度の差が大きいのです。温度差が大きいほど結露は発生しやすくなります。換気を行うことにより、通気性をよくすることで結露の防止をすることが可能となるでしょう。古い家や古い設備であると断熱性能が不十分な窓が多く、その分、結露も多く出るので注意が必要です。
しかし、24時間換気システムが稼働していると、断続的に空気の入れ替えを行っているので、結露は軽減されてカビの発生を最小限にとどめることが可能でしょう。カビ独特のこもったような臭いもしないのもいいですね。
家が長持ちする
24時間の換気で室内の結露を防止するだけではなく、壁内で使用している木材の結露も防ぐことが可能です。結露で木材が腐るとシロアリの発生原因にもなるうえ、家の構造の耐久性も下がってしまいます。室内の環境ではなく、24時間換気システムを常時稼働させることで、家を長持ちさせることができるのです。健やかな生活を維持することにも繋がるでしょう。
リフォーム時は低コストで済む
建築基準法により換気システムの設置は義務付けられています。設置するメリットは環境だけではありません。24時間換気システムの設置は、ほかのリフォームの施工と異なり、大掛かりな工事もなく、高額な費用にはならず、低コストで取り付け終わることも可能です。そのため、24時間換気システムは積極的に取り入れることもおすすめでしょう。
しかし、ここで注意したいのが、24時間換気システムの後付けです。ほかの場所からの空気の流れがあると、計画性のある換気はできません。よって後付けの場合は、意味がない可能性も出てきますので、業者としっかり話し合って取りつけましょう。
まとめ
いかがでしたが?換気の大切さは二酸化炭素濃度だけではなく、室内のクリーンさも重要なのです。また換気を行うだけで家を長持ちさせることができるなら、すぐにでも始めたいですね。24時間換気システムであれば、常時稼働するので安心感があるでしょう。換気リフォームを検討されている方の参考になれば幸いです。