屋根のリフォームにはいくらかかる?

公開日:2023/06/15  

考える女性

自宅のリフォームといえばいろいろやるところはありますが、大掛かりなものが外壁の塗装や屋根の塗装などのリフォームです。ほかにもキッチンやトイレなどリフォームしたいところがある場合、大掛かりなリフォームはどれくらいの費用がかかるか気になるところではないでしょうか。今回は屋根のリフォームについてご紹介します。

屋根リフォーム工事の費用相場について

リフォームにどれくらい費用がかかるのか詳しく解説していきます。

塗装し直す場合

屋根の塗装をし直して、見た目をよくしたり耐水性を高めたりすることができます。どんな塗料を使用するのか、どれくらい屋根の面積があるのか、足場を設置する必要があるのかなどによって料金が変わってくるため業者に見積もりを出してらいましょう。

屋根がずれたり割れたりしている、腐食しているような箇所があれば塗装作業をする前に補修作業が発生する場合もあります。屋根の上は普段自分ではなかなか見ることができないので、しっかり確認してもらいましょう。

塗装する場合は高圧洗浄機で屋根をきれいにしたり、足場を建てたり、屋根以外のところが汚れないよう養生する作業が発生します。塗料によってリフォーム費用は大きく変わりますが、15万円から80万円ほど見ておくとよいでしょう。

カバー工法を行う場合

カバー工法とは、今ある屋根の上に新しい屋根を重ねる工法のことを指します。屋根は劣化してきたものの、下地は傷んでいないといったときに利用するとよいでしょう。屋根の材料が平たい板状であればカバー工法を行えることが多いです。

カバー工法のメリットは、屋根を解体したりしないので、廃材などが出にくく騒音、ほこりがたちにくいところです。また、費用や工事にかかる日数が少なめとなっています。デメリットは屋根の上に屋根材を重ねるので、その分重さが増えるという点。

基本的には軽い屋根材を重ねることが多いですが、耐久性や耐震性に問題がないかどうかはリフォーム業者に確認するのがおすすめです。カバー工法は60万円から250万円ほどの費用がかかります。

葺き替えを行う場合

葺き替えとは既存の屋根材を撤去してしまい、その下の防水シートも交換して屋根全体を新しくしてしまうことです。屋根の劣化が酷い、屋根の材料の耐久年数を過ぎてしまったようなときは葺き替えを行うのがよいでしょう。新しく軽い素材の材料にすることで、耐震性アップが期待できます。

屋根を解体するため、解体する音やほこりが発生しやすいので、近隣住民にはリフォームする旨を連絡しておきましょう。費用も高額かつ工事の期間も長くかかります。費用は70万円から260万円ほど見ておくとよいでしょう。

屋根材の種類・耐久性を解説!

屋根材の種類や耐久性について詳しく解説します。

屋根材にはどんな種類があるの?

・いぶし瓦

陶器で作られており、釉薬などをかけずに仕上げられています。日本建築に多用されてきました。和の趣があり耐久性はありますが、値段は高めです。

・セメント瓦

セメントを材料に作られている瓦です。表面は塗装されていますが数年ごとにメンテナンスが必要です。色やデザインが豊富なのがメリットです。

・スレート

スレートは薄い板状に加工された建築材料です。粘土岩を使ったものは天然スレートと呼ばれており、値段が高くなっています。日本で主流なのはセメントに繊維素材を混ぜて作った化粧スレート。薄い、軽い、カラーバリエーションが豊富といったメリットから多くの住宅で使われています。

耐震性と屋根材の関係

日本は地震が多く、どの地域で地震がいつ起こってもおかしくありません。しかし、日本の住宅に使用される日本瓦は60kgほどあります。昔の日本では屋根が飛んでしまうのを防止するために重い瓦が使われていました。

ですが、その重さで柱に負担がかかり住宅の寿命を短くする、屋根に重心がかかり建物が倒壊する危険性が高くなってしまうといったデメリットがあります。そのため古い家のリフォームを検討しているのであれば、重い屋根材から軽い屋根材に変更し、耐震性をアップさせるのがおすすめです。

補助金や火災保険の利用は可能か

屋根のリフォームには補助や保証はあるのでしょうか。詳しく解説します。

補助はあるのか?

断熱対策や耐震対策を行うリフォームの場合、補助金や助成金の対象となり費用が安くなる場合があります。自治体ごとに条件が異なるのでチェックしてみましょう。

火災保険は使えるのか

激しい雪や台風などで屋根が破損し、修理が必要な場合は火災保険が使える可能性があります。加入している火災保険のプランを確認してみましょう。火災保険適用になるのは、原状回復の工事になるでしょう。そのためカバー工法以外の方法になることが多いです。

雨漏りしているような場合は下地まで劣化してしまっている可能性があるため、塗装し直しただけでは雨漏りが解消されない場合があります。葺き替え工事ができるか確認するのがおすすめです。

まとめ

家のリフォームをいつするのか、どこのリフォームをするのかは重要な問題です。劣化が激しいところの修理を後回しにしておくと急に使えなくなり、費用が高くついてしまうかもしれません。屋根は雨漏りをしたら家のなかまで傷んでしまいます。

そうならない前に早めにリフォームするのがおすすめです。屋根の劣化具合や家計と相談しつつ、自分の家に最適なリフォームの方法をリフォーム業者と相談してみてください。

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