子どもが独立したらリフォームして有効活用しよう!

公開日:2022/04/15   最終更新日:2022/05/17

家族全員の部屋を用意したマイホームでも、子どもが成長し巣立っていくと部屋が余ってしまうということがあります。長年暮らしてきたマイホームをどうするかは、子どもが独立した夫婦にとって悩ましい問題でしょう。この記事では、子どもが独立した後の家をリフォームする場合のメリットやポイントについて解説していきます。

子どもが独立したらどんな選択肢がある?

子どもが独立すると、余った部屋やスペースの活用法が課題となります。子どもの帰省に備えてそのままにしておくという人もいますが、そのほかにリフォームや建て替えという選択もあります。

■そのまま住み続ける

とくに手をかけずにそのまま住み続けるという人も多くいます。もともと広さのない家だった場合や子どもが頻繁に帰省する場合は、そのまま住み続けるのが一番コストをかけない方法です。

夫婦2人でもとくに持て余すことなく不便を感じていないのであれば、同じ家にそのまま住み続けることがベストでしょう。

■リフォームをする

今まで暮らしてきた家は、子どもを含めた家族を前提として間取りがつくられていました。子どもの独立後には空き部屋や空きスペースができることになりますが、このスペースを有効活用するためにはリフォームが最適です。

壁を取り払って広々と使える一室をつくったり、書斎やサロンなど趣味の部屋をつくったりと暮らしの楽しみが広がる家に変えることができます。

■建て替えをする

子どもの独立後は、夫婦2人で暮らすことを前提に家を建て替える場合もあります。年齢を重ねて二階建ての家では階段の昇り降りがつらくなり、平屋に建て替えるというケースも多くあります。

リフォームに比べてコストはかかりますが、効率のよい暮らしやすい環境をつくることができるでしょう。

■住み替えをする

マイホームを売却して新たに家を探すという選択肢も有効です。広さや子どもをのびのびと育てられる環境を求めて郊外に一戸建てを購入した人が、子どもの独立後は利便性を求めて都心のマンションに引っ越すというケースも増えています。夫婦だけの新しいスタイルに合わせて新しい環境で暮らすことができます。

リフォームするメリット

家全体の建て替えとは異なり、古くなったり不便を感じたりする部分だけを新しくするリフォームですが、長く暮らしたマイホームをリフォームすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下に解説します。

■コストを抑えられる

建て替えや住み替えに比べて、大きく費用を抑えられるという点がリフォームのメリットです。建て替えの場合は、建築費だけでなく古家の撤去費や建設中の仮住まいにも費用がかかります。

住み替えの場合は新たに家を購入するための費用がかかり、賃貸でも毎月の家賃や引越し費用は必ずかかります。一方リフォームは、不便を感じる部分だけを改修するので、比較的少ない費用で済む場合が多いのです。

■短い工期で完成する

建て替えの場合は、撤去・建設ともに大がかりな工事になるため、長い期間が必要となります。それに対し、既存の骨組みや設備を流用するリフォームなら短期間で完了するというのも大きなメリットです。

■同じ環境で暮らせる

住み替えでは新しい地で家を探すため、環境が大きく変化します。近隣に住み替えようと思っても、なかなか希望通りの立地は見つからないものです。

その点リフォームなら、同じ立地、同じ住環境で生活できるため大きな負担がかからないというメリットがあります。長い間家族で暮らしてきた思い出が詰まった家の面影を残せるというのもうれしいポイントではないでしょうか。

夫婦のためにしておきたいリフォームとは

子どもの独立後にリフォームをする場合は、夫婦の今後を考慮して長く安心して住めるようなつくりを重視しましょう。

■バリアフリー化

現在は問題ないと感じていても、将来を見据えてバリアフリー化の検討をおすすめします。具体的にはスロープや階段昇降機を取り付けたり、階段はもちろん、トイレや浴室にも手すりを付けたりと体に負担なく日常生活を送りやすい環境に整えることが必要です。

■ヒートショック対策

ヒートショックとは、急激な温度変化によって心臓や血管に疾患が起こることで、命の危険もあります。温度変化を少なくしてヒートショックを防ぐためには、浴室暖房や脱衣所、トイレにも暖房を設置するといった対策を講じる必要があります。

■耐震性やセキュリティの強化

古い家ほど現在の耐震基準を満たしていない可能性が高く、末永く安全に暮らしていくためには耐震性を見直すことも重要です。また、防犯カメラやインターホンなどのセキュリティ設備も強化し、老後も安心して暮らせる家にしましょう。

 

長い間子どもと暮らしてきたマイホームなので、思い出の詰まった家の面影はそのままに、空いたスペースは有効的に活用したいものです。そんな子どもが独立した後のマイホームには、リフォームをするという選択がおすすめです。

設備や内装の傷みや不具合もあわせて改修し、今の暮らしに合った家を手に入れてみてはいかがでしょうか。リフォームは、専門知識と実績の豊富なプロに依頼するとよいでしょう。ぜひ信頼できる業者を見つけて、豊かなセカンドライフをスタートさせてください。

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