バリアフリー化ってどんな工事?シニアにおすすめのリフォームとは

公開日:2022/03/15   最終更新日:2022/03/22

シニア世代の方は、自宅のバリアフリー化を検討されているのではないでしょうか。両親と同居することを検討していて、住まいをバリアフリー化にしようとされている人もいるかもしれませんね。今回は、バリアフリー化の工事の内容や計画についてまとめてみました。

高齢者の事故が一番多いのは自宅!

バリアフリー化が必要とされている理由として、高齢者の事故が多発しているのが住宅の中ということからです。独立行政法人国民生活センターの調査で、65歳以上の事故が発生している割合が最も多いとされているのが住まいの中です。

住宅内の中でも、とくに事故が多くなっているのは、居室です。そして、階段や台所、食堂、洗面所、風呂場、トイレ、老化などでも事故は発生しています。

高齢者の事故の原因は、さまざまですが最も多いのは転倒や転落です。転倒や転落が多いのは階段と思われがちですが、階段以外の場所でも転倒事故は発生します。たとえば、起床時や夜間にベッドから転落した、靴下を履いていてすべって転倒した、風呂場で滑って転倒したなどがあるでしょう。他にも、玄関や廊下の段差でつまずくなどが挙げられています。

これらの住宅内での事故を防ぐためだけでなく、より住みやすい住まいにするためにも、バリアフリー化を行う必要があります。

バリアフリー化ってどんな工事をするの?

バリアフリー化ではどのような工事をするのでしょうか。主に行われている内容をご紹介します。

浴室のバリアフリー化

浴室のバリアフリー化は、床をすべりにくくする、手すりをつけるなどがあります。浴室はとくに床がすべりやすくなっていて、転倒事故が発生しやすいので、すべらない床にすることや手すりをつけることがポイントになるでしょう。

また浴槽が深いと入る際に転倒しやすくなるので、浴槽を浅いものに取りかえるというような工事が行われることもあります。段差がある場合は、段差をフラットにすることで、つまずいて転倒することを防げます。

トイレのバリアフリー化

古い住まいの場合、トイレが和式ということもあります。和式のトイレは足や腰に負担がかかってしまいます。バリアフリー化では、洋式のトイレに交換して手すりを設置するというようなことが行われています。また、車いすで利用することも考えて、トイレ全体の広さを変える場合もあります。

廊下に手すりをつける

廊下に手すりをつけることもバリアフリー化で行われています。廊下を歩く際に転倒事故が起こることが多いため、手すりをつけて事故を防ぎます。

段差を解消する

部屋と部屋の段差は、足をひっかけて転倒してしまう可能性があります。そのため、段差をなくす工事も行われます。床をフラットにするだけでなく、スロープを付けることもあります。

全面バリアフリー化が必要なケースも

車いすでの生活をしなければならなくなった場合、間取りから変更しなければいけないことが多いです。このような場合は、部分的なバリアフリー化ではなく全面バリアフリー化となるでしょう。

バリアフリー化には補助金・減税が適用される

バリアフリー化を行う場合、補助金や減税が適用されます。費用負担を軽減するためにも、これらの制度は利用しましょう。

介護保険で補助金を受け取る

バリアフリーの住宅改修では、介護保険からの補助金を受け取ることが可能です。対象となる工事は、手すりの設置、段差の解消、滑りにくくする床材への変更、引き戸などへの扉のつけかえ、洋式便器への取りかえなどが挙げられています。該当していれば改修にかかった金額の7~9割を負担してもらえます

自治体からの補助金

自治体によっては、補助金を申請できる可能性があるので事前に確認しておきましょう。

ローン型減税

工事にかかった費用の年末ローン残高の12%を所得税額から控除してもらえる制度があります。条件を満たしていれば5年間控除されるので、確認しておくとよいでしょう。

固定資産税の減額

バリアフリー改修工事をした住宅の翌年の固定資産税額が減額される制度があります。

投資型減税

高齢者や要介護者と同居している住宅をバリアフリー化する場合、要件を満たしていれば、控除を受けることができます。控除を受けることで、バリアフリー化にかかった費用負担を軽減できることになるでしょう。

バリアフリーは早めに計画しよう

バリアフリーを行う場合、どこをどのように変えるのか計画を立てて、依頼する会社を複数ピックアップし、見積を比較して依頼するというような流れになります。計画から着工まで時間がかかりますし、それ以降も完成までには時間が必要です。できるだけ早めに計画しておく必要があるでしょう。

 

バリアフリー化の工事についてお伝えしました。バリアフリー工事には時間がかかりますので、できるだけ早めに計画を立てて実践していくようにしましょう。今回の記事を参考にリフォームをして、家での快適な生活を送ってくださいね。

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