床リフォームのメリットやタイミング・注意点を紹介
床のリフォームは、住まいの雰囲気を一新し、快適さを向上させる重要なプロジェクトです。古くなった床を張り替えるだけでなく、ライフスタイルの変化に応じたリフォームをするのにも床リフォームは適しています。本記事では床材の選び方や種類、施工のポイントなどを紹介するのでぜひご覧ください。
床リフォームのメリット
床リフォームをおこなうことには、多くのメリットがあります。ここでは、その主なメリットについて詳しく説明します。
美観の向上
新しい床材に張り替えることで、部屋全体の印象が大きく変わります。古い床材から新しい床材に変えるだけで、住まいがまるで新築のように見違えるでしょう。とくに、トレンドの床材を選ぶことで、モダンなインテリアを実現できます。
住み心地の改善
床材によって、住宅の住み心地は大きく変わります。たとえば、クッション性の高い床材は、足腰に優しく、長時間立っていても疲れにくいです。断熱性の高い床材を選べば、冬は暖かく、夏は涼しい環境を作れます。
メンテナンスの容易さ
フローリングやフロアタイルなどの床材は、掃除やメンテナンスがしやすいものが多いです。汚れが付きにくく、掃除が楽な床材を選ぶことで、日々の掃除が簡単になります。また、傷やへこみに強い床材を選ぶことで、長期間美しい状態を保てます。
床リフォームにおすすめの床材と特徴
床リフォームをおこなう際には、床材選びにこだわりましょう。ここでは、主要な床材の種類とそれぞれの特徴について詳しく説明します。
フローリング
フローリングは木の美しさと温かみを感じられる床材で、無垢材と合板材の2種類があります。無垢材は木そのものを使用しており、自然な風合いと耐久性が特徴です。
一方、合板材は複数の木材を重ねて作られており、コストパフォーマンスに優れています。汚れもすぐ拭き取りやすく、ペットの毛なども掃除しやすい素材として人気です。
クッションフロア
クッションフロアはビニール素材の床材で、クッション性が高く足腰に優しい性質をもちます。防水性に優れているものを選べば、水回りにも適用できるでしょう。デザインも豊富で、木目調やタイル調など、さまざまなパターンから選べます。コストが比較的低いため、広い面積をリフォームする際にもぴったりです。
フロアタイル
フロアタイルは耐久性が高く、汚れに強い床材です。とくに玄関やキッチンなど、汚れやすい場所に適しています。デザインのバリエーションが豊富なのも、フロアタイルの魅力でしょう。モダンな雰囲気からクラシックな雰囲気まで、さまざまなスタイルを楽しめます。
なお、タイルは冷えやすいため足が寒く感じることがあります。床暖房と組み合わせ、快適さを追及するのがおすすめです。
畳
畳は天然素材であるイ草で作られているため、肌触りがよく、弾力性に優れています。裸足で歩いても気持ちよく、夏は涼しく冬は暖かいという優れた断熱性もある床材です。イ草には、消臭・抗菌効果がある成分が含まれています。畳敷きの部屋は、カビやダニなどの発生を抑えやすいため清潔に過ごせるでしょう。近年では和室だけでなく、洋室の一部分に小上がりとして畳を設けるのも人気です。
床のリフォームを考えるタイミング
床を快適にリフォームしたいけれど、どのタイミングで改築をおこなってよいのか悩んでいる方もいるでしょう。そこで、この章では床のリフォームを考えるタイミングを紹介します。
築年数が15年以上経過している
築年数が15年以上経過していると、フローリングはその耐用年数が15年から20年程度とされているため、床材や下地の劣化が見られやすくなります。この時期になると、床鳴りや軋み、床のへこみや沈み、表面の傷や痛み、色褪せ、シミや汚れといった症状が現れることが多いです。
これらの症状が目立ち始めた場合には、床の張り替えを検討するのがよいでしょう。
床に目立った傷や汚れがある
家具の移動やペットの爪による傷、食べこぼしによるシミなどがあるなら、リフォームを検討しましょう。床に目立った傷や汚れがある場合は見た目が悪いだけでなく、衛生面でも問題があります。床材全体の品質が悪化している可能性もあるため、部分的な補修だけでなく、床の張り替えを検討してください。
ライフスタイルの変化
家族構成や生活スタイルの変化に伴い床の使い方が変わって、今の床材では対応できなくなった場合も、床の張り替えを検討するタイミングです。
具体例を挙げると、子どもが生まれると、傷や汚れに強く、かつケガをしにくい床材へ張り替える必要が出てきます。高齢者の介護が始まった場合には、転倒防止のために滑りにくい床材を選ぶ必要があるでしょう。ペットを飼い始めた時には、汚れに強く床に傷がつかない素材選びが大切です。ライフスタイルが変わったら、床の張り替えをぜひ検討してみてください。
床リフォームの注意点とアドバイス
床リフォームを成功させるためには、信頼できる専門業者を選ぶのが重要です。業者選びのポイントとしては、実績や口コミを確認すること、見積もりを複数取ることが挙げられます。
加えて、リフォームでは床材の費用だけでなく、施工費や付属品の費用もかかります。事前に予算をしっかりと管理し、予算内でリフォームをおこないましょう。
リフォーム前に床下の状態を確認することも重要です。床下に問題がある場合、そのままリフォームを進めると、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。床下の状態を確認し、必要に応じて修繕をおこなえば理想のリフォームができるでしょう。
まとめ
床リフォームをする際には床材や業者選びに注意する必要があります。防水性が高かったり、傷や汚れに強かったりするものもあるため、必要に応じて床材を選びましょう。リフォームでは、部屋の一部のみ床を張り替えることもできます。教室に畳の小上がりを作る方法や、キッチンだけをフロアタイルにするアレンジも可能です。業者にしっかり相談をおこない、自分のライフスタイルに合ったリフォームを叶えてください。