壁紙の張り替えに必要な費用は?壁のリフォームについて
築年数がたつと、壁の汚れや黄ばみが目立ってしまうものです。汚れが目立つようになったら壁紙を取り替えたいところですが、壁紙の張替えはどのくらいのタイミングで考えるとよいのでしょうか。今回は壁紙やクロスを交換するタイミングや張替えに必要な時間と費用、壁紙の張替え費用を抑える方法などについてまとめます。
壁紙・クロスの張り替えを考えるタイミング
壁紙やクロスの耐用年数は10年程度とされています。もちろん、すべての場所の壁紙やクロスが10年間もつわけではありません。トイレやキッチンなどの水回り、家族が多く集まるリビング、喫煙する部屋などでは10年よりも早い段階で張り替えが必要です。壁紙が以下のような状態であれば張替えを検討するタイミングといえます。
・汚れやキズ、変色が目立つ
・表面の毛羽立ちやシワ、タルミが目立つ
・表面にカビが生えている
・室内で長期間タバコを吸っている
・壁紙の継ぎ目に汚れや、穴が開いている
汚れやキズは非常に目立ちやすいものです。白系統の壁紙であれば汚れは一層目立ちます。小さな子どもがいる家庭やペットを飼育している家庭では汚れが目立つかもしれません。機能面では問題ないかもしれませんが、美観という意味では張替えたくなる気持ちも理解できます。子どもの成長やペットの状態を見極めたうえで張り替えタイミングを図るべきでしょう。
壁紙の表面がけばだったり、シワやタルミが目立ったりするのも張り替えを検討するサインです。張ってからしばらく時間が経過すると、壁紙クロスが収縮し、シワやタルミが現れます。どれだけ丁寧に施工しても、収縮を完全に止めることはできません。クロスが劣化した証拠でもあるので、張り替えを検討してもよいでしょう。高湿度の住宅であれば、クロスにカビが生える可能性があります。表面に発生しているのであればまだよいのですが、下地から発生している場合は表面のクロス交換だけではすまなくなります。
カビを見つけたら、できるだけ早く交換したほうが無難です。室内でタバコを吸う家族がいると、どうしても壁紙が黄ばんでしまいます。黄ばんだ壁紙は洗浄しても元に戻りにくいので、黄ばみが目立ってきたら交換を検討したほうがよいでしょう。壁紙の継ぎ目の汚れや穴は基本的に経年劣化です。シワやタルミと同じく、張り替えサインといってよいでしょう。
張り替えに必要な時間と費用について
壁紙の張替えに必要な時間は1部屋で1~2日程度です。表面だけではなく、下地も交換する場合は丸2日程度時間が必要となります。
2LDKや3LDKの住宅すべての壁紙を張り替えるのであれば、1週間から10日程度の期間を見ておくべきでしょう。
壁紙・クロスの張り替えに必要な費用は1部屋あたり5~6万円からとなります。3LDKの住宅すべての壁紙を張り替えるのであれば40万円前後の予算を見ておくべきでしょう。張り替えには壁紙・クロスの料金以外に以下のものが必要となります。
・養生代
・下地の処理費用
・廃材処理費
・荷物の移動費
養生代とは壁紙交換の工事で家具などを覆う養生シートの代金です。下地の処理費用は壁紙を剥がした後で下地を変えるときに発生します。廃材処理費は古い壁紙の処理費用です。これらの費用は事業者によって設定が異なるので工事を依頼する前にしっかりと確認しておくとよいでしょう。
張り替えにかかる費用を抑えるには?
壁紙を張り替えたいものの、できるだけ費用を抑えたい。そう考えているのであれば、以下のポイントに留意することで費用を抑えることが可能です。
・壁紙の単価を下げる
・自分で家具を移動する
・天井の壁紙張替えをしない
・内装リフォームの実績がある会社に依頼する
・自分で張り替えられる部分はDIYで対応する
もっともわかりやすいのは壁紙の単価を落とすことです。壁紙にはスタンダードクロスとハイグレードクロスの2つの種類があります。費用を抑えるにはスタンダードクロスで無地のものを選ぶとよいでしょう。無地がよいのは、柄を合わせる必要がなく、使用するクロスの量を抑えられるからです。
先ほど述べたように家具の移動費用も必要となるので、工事前に自分で家具を動かすのも経費節約の方法です。あまり気にしないのであれば天井の壁紙張替えを行わないのも一つの方法です。張り替え面積が減る分、費用を抑えられます。
また、内装工事の経験豊富な会社に依頼することで、材料の調達コストを下げられる可能性があります。内装工事が多い会社であればメーカーから多くの材料を購入しているため、割引してもらえる可能性があるからです。小さな張り替えであれば自分で行うこともできますが、仕上がりの点で問題が起きる可能性があります。広範囲の張替えであればプロに頼むのが無難でしょう。
まとめ
今回は壁紙の張り替えタイミングや費用など壁のリフォームに関してまとめました。壁紙交換の目安は10年ですが、使用環境によりもっと早い段階で交換しなければならない可能性もあります。壁紙・クロスの劣化状況を踏まえ交換を依頼したほうがよいでしょう。交換に要する費用は1部屋なら5~6万円、3LDK全室なら40万円前後です。少しでも安く抑えるのであれば、壁紙単価を下げるか、自分でできる部分は自分でするなどの工夫が必要です。